投資という言葉には、短期間で資産が増えるイメージがつきまといます。私自身も、始めた当初はその印象を強く持っていました。
しかし、数年間の実体験を振り返ると、現在続けている投資は「増やす作業」よりも「壊さない管理」に近いものです。
この記事では、手元20万円から始めた投資で実際に起きたことと、そこから現在の運用スタンスに至るまでの経緯を整理します。
手元20万円で始め、資産を減らした初期の投資
投資を始めた当初、私の原資は20万円でした。
できるだけ早く増やしたいという意識が強く、市場の動きやSNSで目にする話題の銘柄を参考に売買を繰り返していました。
購入の判断は値動きが中心で、根拠は曖昧なままです。
結果として、買った直後に価格が下がる場面が続きました。
含み損が出ても売却せず、価格が戻ることを前提に保有を続けました。
損失が確定する判断を先送りした結果、最終的に売却した時点では、資産は3割以上減っていました。
この段階で初めて、想定していた投資と現実の差を認識しました。
損失の原因は判断手法ではなく感情の影響だった
取引履歴を見直して分かったのは、失敗の主因が知識不足ではなかったという点です。
利益が出ている時は、リスクを意識しなくなり、損失が出始めると判断を止める。
この流れが何度も繰り返されていました。
冷静に振り返ると、判断の多くは相場ではなく、自分の感情に引きずられていました。
期待値を高く設定しすぎた結果、現実を受け入れるまでに時間がかかり、その間に損失が拡大していきました。
この経験から、投資では予測よりも、許容範囲の管理が重要だと考えるようになりました。
判断を減らすために運用ルールを固定した
現在は、投資判断に感情が入り込まないよう、運用ルールを事前に決めています。
内容は複雑ではありませんが、変更しないことを重視しています。
判断を固定するための運用ルール
・毎月同じ日に、同じ金額をインデックスファンドへ積み立てる
・資産配分は事前に決め、半年ごとに機械的に見直す
・短期的な値動きや他人の運用結果は確認しない
これらを守ることで、その場の判断を極力減らしています。
投資を意思決定の連続にしないことが、結果的に安定につながっています。
現在は「増やす」より「壊さない」運用を選んでいる
現在の投資目的は、資産を大きく増やすことではありません。
生活の基盤を崩さず、インフレによる目減りを抑えることを重視しています。
一度大きく減らした資産を元に戻すには、時間と負担がかかります。
その経験から、刺激的な成果よりも、継続できる管理を優先しています。
残高を確認する作業は、日常の中の点検に近いものです。
特別な感情を伴うものではありません。
この記録は、成功談ではなく、判断を修正してきた経過そのものです。
今後も状況が変われば、同じように見直していくつもりです。